オリパラに向けたボランティア活動の提案劇!
2019年3月22日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の授業でした。5回にわたって「東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティア活動の提案づくり」をテーマに授業を行っています。
今回は、最終回として、前回作成したボランティア活動の提案を、3分の劇にまとめて、演じてもらいました。
1番めのグループ「ひまわり」は、「花の街・江戸川」というキャッチフレーズで、カヌー会場の入口となる葛西臨海公園や駅周辺の魅力を高めるため、たくさんの花の丘でいっぱいにしようという提案でした。ボランティア団体で花を植えるだけでなく、企業への協賛も働きかけたいとのことです。小道具がいろいろあって、華やかな劇になりました。
2番めの「チームきれい好き」は、「Clean up Walking」というキャッチフレーズで、カヌー会場の最寄り駅から会場までをウォーキングしながらゴミを拾うという提案でした。誰でもできるし、オリパラ後も継続して続けられることがウリです。小道具を工夫していてアピール力のある劇になっていました。
3番めのグループ「チョイボラ案内人」は、「May I Help You」というキャッチフレーズで、オリパラ期間中に、スマホやポケトークを使って葛西臨海公園や西葛西、小岩駅などの駅周辺で案内するという提案でした。外国人役の方の流暢な英語だったので、リアリティのある劇になっていました。
4番めのグループ「ちいきのわ」は、「水とみどりのオリパラ多文化共生」というキャッチフレーズで、ユニバーサルな民泊をつくるとともに、車椅子聖火リレーを実現したいという提案でした。民泊のための建物は確保している(?)そうです。急遽用意してもらった車椅子は存在感がありましたね〜
今回で提案づくりは終わりですが、これが種になって何らかの取り組みにつながるよう皆さんとともに私もいろいろ画策してみたいと思います。
バリアフリー、ユニバーサルなまちづくりは進んでいるか
2019年3月8日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の授業でした。5回にわたって「東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティア活動の提案づくり」をテーマに授業を行っています。
今回は、バリアフリー、ユニバーサルの目線でまちを見てきてもらrた宿題の結果を地図に落として、そこから「わがまちの自慢」「わがまちの問題点」を3つずつ上げてもらいました。
駅の中のエレベーターやホームドアの整備は進んでいるし、駅周辺は歩きやすくなっているが、少し離れると歩道が狭くなっている、子育てしやすい環境にある、川のまちなのに橋はバリアフリーになっていない、外国人への案内表示が少ない、などが出されていました。
皆さんの意見を聞いていると、バリアフリー、ユニバーサルなまちづくりは、駅周辺に関してはかなり進んでいると感じました。ただ、それまでの経路は、歩道が狭く自転車走行が多いようで、障害者や子育て中のバギー利用者が安心して移動できる環境にはないようです。
後半はロール・プレイングの手法を用いて、小学生や全盲の方、外国人在住者、外国人観光客の立場にたって、江戸川区の自慢と問題点を話し合ってもらいました。
大きな公園はあるけど、身近な公園は遊びづらい、夜も安全、駅前広場の駐車・駐輪が少なく歩きやすいなど、新たな発見が出てきました。
これまで3回は提案に向けての材料集めで、次回からいよいよ提案づくりに入っていきます。
ふなばし市民大学校のカリキュラム検討に行ってきました
2019年3月5日に「第3回ふなばし市民大学校カリキュラム検討委員会」に行ってきました。江戸川総合人生大学の講師をしている関係で、この委員になりました。
これまでは主に平成31年度のカリキュラムを検討してきましたが、新年度から全体像について検討するため、今回は頭出し的に意見交換しました。
まちづくり学部といきいき学部に分かれていて、まちづくり学部が江戸川総合人生大学に近い社会貢献する人材を育成するタイプで、いきいき学部は一般教養や健康、パソコン、陶芸、園芸など、趣味やいきがいづくりを目的とするタイプです。それらの目的や、ひいては市民大学校全体の目的をもう一度、再検討していきます。
資料の中に、昨年12月に中教審が出した「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」という答申がありました。
人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について(答申)(中教審第212号):文部科学省
その中に「ネットワーク型行政の実質化」という項目があり、これがなかなか面白いタイトルだなと思いました。ふなばし市民大学校は教育委員会が所管していますが、教育委員会だけでは実際の市民活動につながらない、いわゆる卒業後の出口戦略が難しいことが悩みだと思います。なので市民協働課とか地域福祉課等の他の行政部門や、企業、大学とつながることが重要だと思います。委員会ではそのことをいろいろ提案しました。
「実質化」というタイトルが示すように、概念的には分かっていても、実現は難しいところがありますが、ぜひ、ネットワークを強化してほしいと思います。
もう一つ、中教審の答申の中で、図書館などの社会教育施設を教育委員会の所管から首長の所管にすることを特例で許可するというのも面白いというか、いまさら特例なのかとちょっと驚いたところでした。
図書館などは、いろいろおもしろい事例がでてきています。例えば神奈川県大和市のシリウスは、図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場などの複合施設とし、規則で縛らないことで市民の居場所として機能しているようです。
規則で縛らない「図書館」に人が集まる――大和市の複合施設「シリウス」 | 新・公民連携最前線 PPPまちづくり
また、八戸市の公営書店である八戸ブックセンターは、これからの時代にふさわしい本に関する公共サービスを提供しようとしています。
このような動きの中では、首長の所管にすることを一般化してもいいのではないかと思います。
ともあれ、ふなばし市民大学校でも、これからの時代にふさわしいあり方を検討していければと思っています。
残すべきレガシーとは?
2019年3月1日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の授業でした。5回にわたって「東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティア活動の提案づくり」をテーマに授業を行っています。
■2020喝采(葛西)三匹のおっさんによる講義
第2回目は前半は、卒業生のオリパラの取り組みを13期生の「2020喝采(葛西)三匹のおっさん」に講義してもらいました。江戸川区が会場となるカヌー・スラロームと、ホストタウンのオランダの認知度を上げることを目標に取り組んでるそうです。
ちなみに、オリンピックでは、カヌーはスラロームとスプリントに分かれていて、江戸川区ではスプリントが、江東区の海の森水上競技場ではスプリントが行われるそうです。パラリンピックはスラロームはないそうです。
三匹のおっさんでは、葛西臨海公園沖でカヌーの体験を働きかけ、既に実施したそうです。また、オランダと江戸川区は、平地+水辺が多いという類似性があり、水辺の利用や自転車のさらなる普及などを考えているそうです。
■残すべきレガシーを考えよう
後半は4つのグループに分かれて残すべきレガシーを考えました。
スポーツをテーマとした班は、競技のプロ化やクラブスポーツとしての推進を図ることで会場を活用していくことが提案されました。
観光をテーマとした班では、カヌー施設だけでは観光として弱いので、葛西臨海公園の魅力を高めたり、水上バスなどを充実することが提案されました。
オランダをテーマとした班では、オランダと江戸川の花を融合させるなど、融合を進めることが提案されました。
多文化共生をテーマとした班では、アプリで各国語で案内する仕組みをつくり、観光客や区に住む外国人の支援をすることが提案されました。
30分ぐらいのグループワークでしたが、意義があり実現可能性の高い提案が出されたました♪
オリパラに関連してGame Changerプロジェクトなどの多様な取り組みが進められています
2019年2月22日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の授業でした。5回にわたって「東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティア活動の提案づくり」をテーマに授業を行います。
第1回目は、オリンピック・パラリンピック推進担当課の方に来てもらって江戸川区の取り組みを紹介してもらいました。
区では2016年に推進プログラムを作り、5つの柱で取り組んできたそうです。2020年に向けての取り組み+2020年以降のレガシーとしての姿が書かれています。
■Game Changerプロジェクト
その中で興味深かったのは、オランダとのGame Changerプロジェクトです。2020オリパラでは、相互交流を図る国・地域をホストタウンとして登録していて、江戸川区はオランダと様々な交流をしています。その一つとして、パラスポーツ先進国のオランダと連携し、スポーツを通じて、社会(Game)の枠組みや考え方、流れを変える(Changer)プロジェクトを推進しています。2017年から足立区や西東京市とともにオランダのオリンピック委員会等と連携して、パラリンピアンやコーチを招聘して子どもたち等との交流を進めています。
走り幅跳びでは競技用義足の著しい進化によって、障害者の記録が世界記録を上回るという状況が出てきており、健常・障がいの境界を溶かしつつあります。若い世代との交流がGame Changerにつながるといいですね。
■区の独自ボランティアに期待が集まってました
後半は、グループにわかれて質問をつくり、区の方に答えてもらいました。質問の多くは区の独自ボランティアについてでした。
既に大会ボランティアや都市ボランティアの募集が締め切られており、また、2つのボランティアはハードルが高いこともあって興味が集まったようです。
まだ詳細は決まってないようですが、2019年度中に募集する予定だそうです。また、ちょいボラは2020年になって募集することも考えているそうです。
この授業のテーマでもありますが、2020を機会に、一人でも多くの区民がボランティアを体験できるといいと考えています。
当日見た区の広報ビデオはこちらから。
川崎区の協働事業の報告会&子どもたちの学習機会について
2019年2月18日は、川崎区市民提案型協働事業審査委員会で、平成30年度の「いきいき川崎区民提案事業」の報告を受けました。
今回、初めて審査委員会に出席しましたが、市民提案型協働事業は平成21年から実施されているようです。地域課題を解決するために区民が提案し、川崎区が協働して事業に取り組む事業です。
平成30年度は5団体が実施していて、概要は以下に掲載されいます。
どの団体の活動も素晴らしかったんですが、私が1番すごいと思ったのは(福)青丘社の「外国につながる子供の学習サポート」です。川崎区は市内でも外国人が多く、また夜に働く外国人の子どもも多く住んでいるそうです。青丘社では、学習サポートするだけでなくて、いろんな行政機関を横つなぎして課題解決していて、その姿勢がすばらしいと思いました。
最近、読んだ本に「ファクトフルネス」という本があります。
最初にいくつか質問があるんですが、そのうちの一つに
世界中の30歳男性は、平均10年間の学校許育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
A 9年 B 6年 C 3年
とあり、私は6年ぐらいかなと思ったんですが、正解はAでした。
世界平均で約10年の学習機会が保証されているのに、先進国といわれる日本で、学習機会が十分でない子どもたちがいることは大きな課題だと思います。自分自身でも何か手伝えないかと思いますし、青丘社のような取り組みを応援したいですね。
ひまわりリングに実演+講義してもらいました
2019年2月15日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の授業でした。3回にわたって卒業生の活動現場を訪問しますが、その3回めとして江戸川まちづくり学科6期生が立ち上げた「ひまわりリング」に講義してもらいました。
ひまわりリングは、自転車のルールとマナーについて、寸劇や指人形劇による出前教室を開催しているグループです。なので「現場」は区内全域なので、本日は篠崎の教室で寸劇と指人形劇をやってもらいました。
また、グループの生い立ちや、グループ運営、途中から指人形劇を始めた理由、活動が続いている理由を話してもらいました。
活動は10年目を迎え、当初5人から始まった活動も11名に増えているそうです。月1回の定例会も88回となったそうです。
印象的だったのは、活動を始めた頃にアポイントなしで訪問して、訪問先の方に怒られたことがトラウマ(?)となり、きちんとアポイントを取るようになった話です。また、訪問先や公演先に礼状を欠かさず送っているとのことでした。このようなていねいな対応が活動継続や信頼関係の構築には重要なんだと改めて思いました。
昨年も同様の授業をやってもらったんですが、その時と比べて指人形劇のやり方を変えたり、出前教室の営業用チラシをつくったりと、年々進化しているところも素晴らしいと思いました。
10周年のお祝いを何かやりたいですね〜これからもがんばって下さい。