まち活やろうよ!

佐谷和江のブログ まちづくりを仕事にしてます 。体験したさまざまなまちづくり活動について書いてます。

協働まち普請で実現性の高い居場所づくりの提案発表を聞きました

 2018年11月30日は、江戸川総合人生大学の協働まち普請の2回めの発表でした。 協働まち普請についてはこちらの記事を参照してください。

小岩を若者の街に 江戸川総合人生大学の発表の会でした - まち活やろうよ!

女性4人と区役所の男性1人による「コスモスグループ」が、「誰でも集える居場所つくり」をテーマに発表しました。

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グループの中の1人が、長年ボランティア活動をしていた巡の家が活動を終えるので、それに代わってどこか場所を探したいというのが提案の動機となっているようです。

巡 の 家

空き家などをいろいろみた結果、自治会の集会室を利用することが提案されました。自治会長さんと相談して低料金で使えるそうです。障子の補修などもやっていいそうです。ただ、自治会長さんは使っていいと言っているけれど、いつまでも使えるかは不安に思っているということも話していました。

 

民間の場はコージーにできる

意見交換の中では、民間の場所より公共の場所を使ったらどうかという意見が出ました。これに対しては、公共の場所は必ず借りられるとは限らないので、場所の確保が不安定になるので民間の場所を使いたいと答えていました。

私からは「コージー(居心地のよい場)」というキーワードを皆さんに話しました。巡の家がとてもコージーな空間を作り上げていることは民間のよさだと思います。公共の場所は入りやすいし、安心感はありますが、コージーな場所にはなりにくいと思います。居場所づくりでは、居心地のよさも大事な要素なので、今回の場所は居心地よくできる可能性を秘めていると思います。

一人を救うボランティア

意見交換の中で、長期的に使えない場所で、何かやり始めるのはよくないのではないか、という意見も出ていました。「コスモスグループ」の皆さんもそこは不安で、まだ自治会長さんとよく話し合っていないと言っていました。

私からは、ボランティアをするときの方向性について話をしました。2つの方向性があると思っていて、1つはシステムや仕組みを作って皆さんを支援するボランティア、もう1つは個別に対応するボランティア。後者は1人しか救えないかもしれないけれど、それが重要は時もあります。

居場所づくりは、多くは後者ではないかと思います。その場合、長くやろうとか、すぐ終わってしまうとどうかと迷うよりは、ある程度のところで、まずやってみることが大切なんじゃないかと思っていると話をしました。

 

協働まち普請は、提案づくりのトレーニングが目的なんですけれど、このように実現の可能性を秘めた提案が出てくるとワクワクします。まだどうなるかわかりませんが、何とか実現していってほしいなと思っています。