まち活やろうよ!

佐谷和江のブログ まちづくりを仕事にしてます 。体験したさまざまなまちづくり活動について書いてます。

らくらく連絡網がシニア世代のコミニュケーションに役立つ

久しぶりに投稿します。

2020年11月20日に、江戸川まちづくり学科15期生の授業を約1ヶ月ぶりにやりました。

久々なので簡単に説明しますと、江戸川まちづくり学科は、江戸川総合人生大学という江戸川区役所が運営している生涯学習機関の中にある学科で、私は学科長を担当しています。

2年制で現在15期生と16期生がいます。年齢制限はありませんが、主にシニア世代が学んでいます。通常は10月に始まり6月に授業が終わり、9月に卒業式が行われます。

しかし今年はコロナの関係で3月から授業が中止になりました。再開の目処が立たず心配しましたが、7月に説明会を開催し、10月から授業が再開しました。30回中、12回残っていて、10月に1回、11月1回開催し、残りを3月から実施することにしました。

7月時点での私の心配は、3月から10月まで約6カ月間授業がないので、学生の皆さんの気持ちが離れてしまうことでした。説明会の時にズームの飲み会を提案しようかなぁと考えていました。

その時にすでに学生の皆さんが参加していた「らくらく連絡網」を紹介してもらい、私も参加しました。

らくらく連絡網というのはメーリングリスト・サービスで現在696万人が登録していて日本最大級だそうです。

www.ra9.jp

一番良いのはガラケー(フューチャーホン)でもスマホでも、パソコンでも使えることです。

江戸川まちづくり学科では、歴代、パソコンをもとにメーリングリストをつくっていましたが、ガラケースマホの人にとってはなかなかハードルが高く、参加率が伸びませんでした。

しかし、これはスマホのアプリもありますし、ガラケーからも接続可能なのでかなり多くの人が参加しています。

そして連絡網があることによって、15期生はコミュニケーションが活発で、非常にたくさんの活動を展開しています。まち歩きやボッチャ(スポーツの一種)、俳句、先輩たちの活動への参加など、楽しく取り組んでいる様子が頻繁にやり取りされています。

メーリングリストにおけるガラケー問題は結構ネックだったんですが、これでかなり解消されると思います。またLINEより安心感のあるインターフェイスなのでシニア世代も受け入れやすいと思います。

江戸川まちづくり学科では2期生〜11期までメーリングリストがあったんですが、2019年12月にGMOメーリングリストサービス終了に伴い、Googleのサービスに移行した6期以外は辞めてしまいました。なので、皆さんにらくらく連絡網を奨励しようと思っています。

このサービスだけでなく、シニア世代向けのサービスが広がっていくと、コミニケーションがより豊かになるのではないかと、期待しています。

 

 

 

新川の西側もアピールしたい 協働まち普請の授業で提案されました

2019年12月6日は江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科15期生の授業でした。

引き続き「協働まち普請」と称して、グループごとにまち歩きで発見したまちの資源の魅力を高める提案を発表しました。

最後は、グループ名「ホリー舟」、提案のキャッチフレーズは、「新川のドレスアップ」です。

当日は、タワーホール船堀→新川の宇喜田橋→新川西水門跡+西水門広場+火の見やぐら→船堀コミュニティセンターまでの道を説明を聞きながら歩きました。

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提案の動機は、火の見やぐらや西水門広場を活かしきれていないので活用したい、その際、2020年のオリンピックでカヌー会場となるのでカヌーをテーマとしたいということでした。

具体的な提案としては、新川での和船の定期運行やカヌー教室の開催、西水門広場へのキッチンカーの設置、火の見やぐらへの小道でのオープンカフェの開催などでした。

これらが模造紙やフォトモンタージュで表現されていました。

また、下の右にあるように近接する第一三共株式会社は白壁にしてくれており、企業の協力もお願いできるのではないかとのことでした。

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最後に私から、新川の西側にもこんなに魅力があることがわかり、西水門広場を新川あさ市の第2会場にするなど、多くの人に訪れてもらう機会をつくるといいとコメントしました。メンバーは新川あさ市を実施している新川げんき会に参加しているので、可能性は高いと思います。

 

善養寺の魅力を体感 協働まち普請の授業で提案されました

2019年11月29日は江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科15期生の授業でした。

引き続き「協働まち普請」と称して、グループごとにまち歩きで発見したまちの資源の魅力を高める提案を発表しました。

3番手は、グループ名「Come Love小岩」、提案のキャッチフレーズは、「善養寺!行ってトライ やってトライ」です。

提案の舞台であり、天然記念物「影向のマツ」で有名な善養寺に集合。グループが用意した「やってトライ」のリーフレットに沿っていろいろなことにトライした後、篠崎の教室までバスで戻り、説明を聞きました。
提案の動機は、郷土小岩の魅力を多くの人に知らせたいということです。その1つとして今回は善養寺のリーフレットをつくったそうです。

このリーフレットが様々なトライが載っています。例えば

・影向の松の幹はワニや猿の顔に見えます。ワニの顔を探しくてください。

・境内には横綱山と呼ばれる山があります。この山に登頂しましょう

・釣鐘堂までは階段でもスロープでも登ることができます。登ったら釣鐘にかかれている文字を確認してください。

などです。見過ごしがちな場所でトライすることで深く知ることができるようになっています。

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また、善養寺までの案内板の充実や、影向の松のイラスト入りマンホールや歩道パネルなどの提案もありました。


最後に私からのコメントとして、「やってトライ」の発想は素晴らしいので、例えば、ガイド付きでやるとか、ポイント制にしてゲーム性をもたせるとかが実現できれば、さらに魅力的になるのでは、とお話しました。

写真にもあるように影向の松は非常に迫力があり、もっと知られていいと思います。その一助になるといいですね。

葛西のオリンピック会場に注目 協働まち普請の授業で提案されました

2019年11月22日は江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科15期生の授業でした。

先週に引き続き「協働まち普請」と称して、グループごとにまち歩きで発見したまちの資源の魅力を高める提案を発表しました。

2番手は、グループ名「チーム葛西」、提案のキャッチフレーズは、「歩こう!オリンピックロード」です。

当日はあいにくの雨でしたが、葛西臨海公園駅→カヌースラローム会場→臨海球技場→カヌー練習場→清新町コミュニティ会館までの約3キロの道を説明を聞きながら歩きました。

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提案の動機は、オリンピックカヌー会場の最寄り駅は西葛西駅葛西臨海公園駅ですが、会場までの案内がないことや西葛西駅から距離があることから、会場までの道を楽しくしたいとのことです。

具体的には、緑道沿いにカヌー会場までの標識を設置することはもちろんのこと、小・中学生によるオリンピックや江戸川区の名所の絵、江戸川百景の写真などで飾るというアイデアも出されました。

またオリンピック選手の写真と紹介文を掲載してはどうかという提案もありました。さらにボランティアによる花のプランターや飲料スタンドによって、沿道を楽しくすることも提案されました。

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最後に私からコメントしました。提案を絵で表現しているのでイメージが共有できてとてもよかったということや、それぞれの提案が実現性が高いということを話しました。

オリンピックまでもう少しですが、実現できるようにみんなでやっていけるといいなぁと思いました。

新中川をもっと魅力的に 協働まち普請の授業で提案されました

2019年11月15日は江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科15期生の授業でした。

今回からグループごとに、まち歩きで発見したまちの資源の魅力を高める提案を発表していきます。

これを「協働まち普請」と呼んでいます。「まち普請」は横浜市で実施している「ヨコハマ市民まち普請事業」を参考にしています。

ヨコハマ市民まち普請事業 横浜市

また、各グループに1名の江戸川区職員が参加していることから「協働」と名付けています。

トップバッターは、グループ名「リバーサイドトレイン」、提案のキャッチフレーズは、「やってみよう!新中川のイノベーション」です。

まずみんなで今井水門を望む堤防に行きました。そこで、「新中川フェスティバル」の構想について説明を受けました。例えば、東京都にお願いして水門の見学をしたり、川岸に係留している屋形船の所有者にお願いしてお食事処として使わせてもらうなどのアイディアを聞きました。

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その後、入江状になっているところや、右岸・左岸の緑地に行きました。入江状の所では水に親しめるように環境整備したり、緑地でフェスティバルの宝探しをしたりするアイディアとして出されました。

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1時間ほどのまち歩きの後に、瑞江コミュニティ会館でくわしく提案の説明を受け、それについて意見交換しました。

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最後に私からコメントしました。このグループは、江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科7期生が新川をもっと区民に親しめる場所にしていこうという思いで立ち上げた「新川げんき会」の当初の考え方ととても似ているので期待しています、とお話ししました。

新川げんき会

新川浪漫 なにかに出会える新川です

可能であれば、グループが発展して、新中川げんき会?ができるといいなと思っています。

14期生の最終授業でした 仲間としての付き合いを大切に

 2019年6月28日は江戸川総合人生大学江戸川まちづくり学科14期生の最終授業でした。総合人生大学では、専門科目を1年間30回、2年間で計60回やっており、60回目となる授業でした。

はじめに、①2年間で1番印象に残っていること、② 2年生の第1回の授業でつくった今年の目標の達成状況、③卒業後にやりたいことの3点をA3の紙に書いてそれぞれ発表してもらいました。

目標達成は個性が出ていて面白かったです。ジム通いを100%達成していたり、体重が10キロ減量していたり、逆に10キロ減量の目標が未達成だったり…

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その後に「贈る言葉」をクラスメイト1人ひとりにポストイットに書いて、それぞれの台紙に貼ってもらいました。また私からも1人ひとりに贈る言葉をお伝えしました。

14期生は人数が少なかったんですが、2年間1人も欠けることなく最終日を迎えることができました。これからも14期の仲間としての付き合いを継続してもらいたいと思っています。

江戸川総合人生大学は社会貢献する人材を育てることが第一の目標となっていますが、仲間づくりもとても重要で、15年間やってきて、この2つの目標・機能の差が年々小さくなっているように思えます。

14期生の卒業研究その4 オリパラ・2050年・先輩名言集ーボランティアは多様ですね

2019年6月21日は、江戸川総合人生大学の江戸川まちづくり学科14期生の卒業研究発表の4回め(最終回)でした。
今回は、3組の発表がありました。

■チーム「マーガレット」

チーム「マーガレット」は、「花の街・江戸川オリパラを大好きな花でおもてなし」というテーマで、葛西臨海公園をさらに魅力的にするための提案を発表しました。

日本の人気テーマパーク上位の「ふなばしアンデルセン公園」が、市営にも関わらず頑張っており、都立の葛西臨海公園ももっと魅力的にできるのではないかと考えたそうです。

具体的には、ボランティアによる花植えを進めながら、企業の協賛を集め、花壇を増やして彩っていきたいそうです。

メンバーが既に花のボランティアをやっており、実現性が高く、ぜひやってほしい提案です。

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■2050年を考える会

続いて、グループ「2050年を考える会」が「高齢者社会と205 0年への課題」をテーマに発表しました。

前半は、2050年の人口や世帯数のデータを模造紙に書いて、説明しました。

後半は、2050年の「居場所」として、店舗とよろず相談室、フリースペースが一緒になった拠点が提案されました。

また、江戸川総合人生大学は、住民ボランティアのコーディネーターの養成やボランティアのポイント制、ボランティアへの動機付けセミナーの開催などに取り組むべきという提案もありました。

30年後はどうなっているんでしょうか?変わっていく面もあるでしょうし、地続きの面もあると思います。発表者の提案のように、30年後を見据えながら、できることから地道に積み上げていくことが重要だと思います。

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左:2050を考える会、右:Hatakeyama

■Hatakeyama

最後は、グループ「Hatakeyama」が「私の防災活動日記 11ヶ月の歩みとこれから」をテーマに発表しました。

11ヶ月前から防災をテーマに活動したいと考え、既存の防災グループに入会したり、自分たちでグループを立ち上げたりした経験を発表してくれました。驚いたり、悩んだり、ドキュメンタリーの語りが聴衆を引き込んでました。

そして、先輩名言集もいいですね。

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今回で卒業発表は終わりです。14期生の皆さん、おつかれさまでした。