まち活やろうよ!

佐谷和江のブログ まちづくりを仕事にしてます 。体験したさまざまなまちづくり活動について書いてます。

ふなばし市民大学校のカリキュラム検討に行ってきました

 2019年3月5日に「第3回ふなばし市民大学校カリキュラム検討委員会」に行ってきました。江戸川総合人生大学の講師をしている関係で、この委員になりました。

ふなばし市民大学校|船橋市公式ホームページ

これまでは主に平成31年度のカリキュラムを検討してきましたが、新年度から全体像について検討するため、今回は頭出し的に意見交換しました。

まちづくり学部といきいき学部に分かれていて、まちづくり学部が江戸川総合人生大学に近い社会貢献する人材を育成するタイプで、いきいき学部は一般教養や健康、パソコン、陶芸、園芸など、趣味やいきがいづくりを目的とするタイプです。それらの目的や、ひいては市民大学校全体の目的をもう一度、再検討していきます。

資料の中に、昨年12月に中教審が出した「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」という答申がありました。

人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について(答申)(中教審第212号):文部科学省

その中に「ネットワーク型行政の実質化」という項目があり、これがなかなか面白いタイトルだなと思いました。ふなばし市民大学校教育委員会が所管していますが、教育委員会だけでは実際の市民活動につながらない、いわゆる卒業後の出口戦略が難しいことが悩みだと思います。なので市民協働課とか地域福祉課等の他の行政部門や、企業、大学とつながることが重要だと思います。委員会ではそのことをいろいろ提案しました。

「実質化」というタイトルが示すように、概念的には分かっていても、実現は難しいところがありますが、ぜひ、ネットワークを強化してほしいと思います。

もう一つ、中教審の答申の中で、図書館などの社会教育施設教育委員会の所管から首長の所管にすることを特例で許可するというのも面白いというか、いまさら特例なのかとちょっと驚いたところでした。

図書館などは、いろいろおもしろい事例がでてきています。例えば神奈川県大和市シリウスは、図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場などの複合施設とし、規則で縛らないことで市民の居場所として機能しているようです。

規則で縛らない「図書館」に人が集まる――大和市の複合施設「シリウス」 | 新・公民連携最前線 PPPまちづくり

また、八戸市の公営書店である八戸ブックセンターは、これからの時代にふさわしい本に関する公共サービスを提供しようとしています。

八戸ブックセンター

このような動きの中では、首長の所管にすることを一般化してもいいのではないかと思います。

ともあれ、ふなばし市民大学校でも、これからの時代にふさわしいあり方を検討していければと思っています。